2020-01-01から1年間の記事一覧
『星の巡礼』角川文庫(1998) パウロ・コエーリョ/山川鉱矢・山川亜希子=訳 神秘の扉を目の前にして最後の試験に失敗し、奇跡の剣を手にすることができなかったパウロ。残された唯一の道は、「星の道」と呼ばれる巡礼路を旅して、自らその剣を見つけること…
雑談です。 先日、アップルパイをお土産に頂きました。茶葉から丁寧にいれた紅茶とおしゃべりと一緒に。 パイのなかには、お砂糖付けのリンゴがぎっしりつまっていて、とても美味しかったです!!不思議の国のアリスには、「なんでもない日おめでとう」という…
塩野七生『サロメの乳母の話』新潮文庫(2003) ホメロスが謳うオデュッセウスの漂流譚はでっちあげだ!と糾弾する妻ペネロペ。不器用で世渡りが下手な夫を嘆くダンテの妻。サロメの乳母、キリストの弟、聖フランチェスコの母、ブルータスの師、カリグラ帝の…
いつも読んでくださり、ありがとうございます。 ひっそりとTwitterアカウントを作り、実験的に連携しました。SNSに疎いので、恐る恐るという感じです。 現在フォロワーは0人!完全に独り言状態です。もしよければ、フォローしてみてください。 サイドバーのプ…
三浦しをん『舟を編む』光文社(2015) 出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧…
お茶にまつわる雑談です。 私にとって、食後のお茶の時間は欠かせない存在であり、ささやかな贅沢です。特に、緑茶はビタミンCを効果的に摂れるそうで紫外線を浴びる夏にぴったりです。 時間があるときは、水出しで作りおきします。先日、久しぶりに茶葉を購…
ドイツ、ヴュルツブルク生まれの詩人、マックス・ダウテンダイ Max Dauthendey(1869-1918)をご存じですか。 私が、最近知ってから、大好きになった詩人です。代表作は『紫外線』(1893)。 神秘的な東洋風の詩を多く残し、第一次大戦中、旅先のジャワでマラ…
見事な赤い薔薇たちに出会えました。 久々の外出です。 本当は紫陽花を見る目的で訪れたガーデンですが、やはり西洋の香りには抗えませんでした…(^^; まるでルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』の世界に迷いこんだみたいです。よろしければ、BGMにどう…
舞台は、退廃に彩られた19世紀末のロンドン。病弱な青年だったビアズリーはイギリスの代表的作家で男色家のワイルドに見いだされ、『サロメ』の挿絵で一躍有名画家になった。二人の関係はビアズリーの姉やワイルドの同姓の恋人を巻き込み、四巴の愛憎関係に……
メガロフォビアを知っていますか? 恐怖のかたちって様々だと思うのですが、巨大なものに畏怖を感じることは、「メガロフォビア」(巨大物恐怖症、巨像恐怖症等)と呼ばれています。私の場合、都会の高層ビルや飛行機など生活に根付いたものは大丈夫なんです…
『蜜蜂と遠雷』、エッセイ『土曜日は灰色の馬』に続き、3冊目を読了。『蜜蜂と遠雷』とエッセイでお腹一杯になったので、著者の他作品はしばらく期間を空けようかと考えていたが、縁あって手元に届いたので読むことに。 恩田陸『光の帝国 常野物語』集英社(…
自己満足のためだけにピアノを弾きまくっている休日です。 社会人になってから、時間が制限される分だけますますピアノにのめり込んでおります。あくまで自己流にゆるーくがモットーです。 クラシックもゴスペルも好きだから好き。 娯楽として音楽を愛してい…
ネットで購入した坂本真綾さんの『everywhere』という楽譜が今朝届きました。(ノ^∇^)ノワーイ 楽譜の紹介 「everywhere」、「うちゅうひこうしのうた」、「ヘミソフィア」、「マメシバ」、「gravity」、「ユニバース」などなど大好きな曲たちが詰め込まれており、…
今回は、「世界の七不思議」というワードに胸を高鳴らせていたあの頃の気持ちになって書きたい。ギザの大ピラミッド バビロンの空中庭園 エフェソスのアルテミス神殿 オリンピアのゼウス像 ハリカルナッソスのマウソロス霊廟 ロドス島の巨像 アレクサンドリ…
ずっと家にいると、相変わらずものの多さに目がいって仕方ありません。とにかく紙類が好きで、綺麗なデザインのものを見つけると、素材としてためこんでしまう習性があるのです。。ラッピングに使われていたかわいい包装紙、雑誌、書きかけのノート、あまり…
こんばんは。以前、下記の記事にて夜勤の一日をゆるーく書きました。lavandula-pinnata.hatenablog.com 今回はさらに掘り下げて、 私なりに体得した、夜勤生活の過ごし方のコツやリアルをお伝えしたいと思います。体験記として面白く読んでもらえたら、と思…
この間、本棚に眠っていた読みかけの本を見つけたので、最後まで読んだ。 宮下規久朗『モチーフで読む美術史』1・2巻 初版2013年、筑摩書房本書は、著者が新聞のコラムとして書き連ねた記事が加筆修正され、まとめられたものだ。焦点は、美術作品でよく取り…
待望の堀川アサコさんによる幻想シリーズの最新作、『幻想蒸気船』を読了。今年4月15日に講談社から文庫書き下ろしで出版されたピカピカの本だ。ストーリーの大きなネタバレはありませんが、苦手な方はご注意下さい。著者の堀川さんは和風ホラーとハートフル…
はじめに 西洋人にとってのオリエンタリズム 中世 近世・近代 ファンタジーとして おわりに はじめに なぜ人はアラビアンな世界に惹かれるのか?ディズニー映画『アラジン』もウィル・スミス主演で実写化を果たし、大人気だった。 音楽、情景描写、衣装、ど…
はじめに 下積み時代 生活の激変 晩年 おわりに 参考文献 はじめに 「印象派」と呼ばれる画家たちの色彩豊かな絵画は、日本人にとって馴染みが深く、最も人気の高い絵なのではないでしょうか。 以前、クロード・モネの「印象・日の出」を目玉作品とした巡回…
はじめに 読書記録をとることで得られる効果 三日坊主にならないためのコツ 記録後、本は選別して売ってしまう おわりに はじめに 私は読了後、必ず読書ノートをつけています。思い出はノートに記録するのが大好き - 印象をただよう告解部屋前回、上記の記事…
2019年3月に解散した3人組の女性ボーカルユニット、Kalafinaをご存知だろうか。 (以降、画像は公式Twitterより)左から、Keiko、Hikaru、Wakana。ユニットでの活動は10年。 アニメの主題歌、挿入歌として多くの曲目が起用されていた。 歴史を取り扱ったNHKの…
映画化で話題になって、 今更ながらあっという間に読破。 とにかく楽しかった、肩の力を抜きながら読めたという印象だった。 余韻が抜けないので、物語の舞台となるピアノコンクールの模様のネタバレはなしでこの本の魅力と感想を書きたいなと思う。 著者の…
はじめに 愛に障害はつきもの 画家の生活 光へのこだわり おわりに はじめに 久しぶりに映画を観ようと、アマゾンプライムビデオを漁っていたら、前から気になっていた「真珠の耳飾りの少女」という作品を見つけた。 本作は2004年に公開されている。 17世紀…
はじめに ヨーロッパ中世的な組織としての宗教団体 聖書のモチーフ 邪神信仰 おわりに はじめに 私は世界観が作り込まれているゲームが好きだ。そのなかでもドラゴンクエストには、小さい頃から沢山の気付きと感動をもらった。 本格的に世界史、宗教学などに…
最近、趣味のお買い物に繰り出せないのは 大変悲しいことである。 気分まで暗くなってしまわないよう、 通販で春もののお洋服、コスメ、アクセサリーを探すことに。 (写真は、こだわり抜いて購入を決めたアイテムたち。 買ったのはクリスマスも近い頃だった…
昔からメモ魔 とにかく記録大好き人間なので、昔から沢山のノートをつけています。 写真は全然その一部にすぎません笑 そのきっかけは、イラストレーター杉浦さやかさんの『スクラップ帖のつくりかた』(2005)を読んだことにはじまります。 アイデアや絵のセ…
すっごく寒がりな私ですが、 冬はキラキラ冷たいものがたくさんあるので大好きなんです。 雪の結晶、 冷えきった大理石の床、 水滴のついた窓ガラス、 朝露を含んだ草葉 澄んだ空気に輝く冬の星座たち… 帰り道、道沿いの 早咲きの桜が綺麗でした。 いよいよ…
今日は、夜勤生活についての話をします。私、月の半分は夜勤帯に正社員として働いています。 つまり、その期間は完全なる昼夜逆転生活。夜勤の日は、 夕暮れ時に起きて、朝ご飯を食べて とっぷり暗くなると出勤、 0時に一時間の休憩を挟み、 朝日が昇りきる…
仕事終わりの終電で過去の写真の中から綺麗な宇宙を見つけた。