メガロフォビアを知っていますか?
恐怖のかたちって様々だと思うのですが、巨大なものに畏怖を感じることは、「メガロフォビア」(巨大物恐怖症、巨像恐怖症等)と呼ばれています。
私の場合、都会の高層ビルや飛行機など生活に根付いたものは大丈夫なんです。
どちらかというと、少々非現実的なものに恐怖を感じやすい気がします。
宇宙、恐竜、大海原、深海、どうやって作ったの?っていう古代の巨大建造物、、、
程度の差はあれど誰しもこのような恐怖感を味わうことがあるのではないでしょうか。
ブリューゲルの作品「バベルの塔」
これなんてめちゃくちゃ怖いんです。
ブリューゲル「バベルの塔」(1563年頃)
ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館所蔵
フランドルの画家、ブリューゲルが旧約聖書の「創世記」に出てくるバベルの塔を描いた作品です。塔の構造は、ローマ帝国のコロッセオを意識して描かれたようです。
ガンガン拡大しても耐えうるくらい繊細に描き込まれた超絶技巧の筆致には驚くばかりです。
まぁそんなことは今回はどうでもよく。
右下の船に目をやると、塔の大きさを実感して気が遠くなりませんか。
この絵、人間まで細かく書き込まれているんですが、私はついつい自分が絵の中に入ったら、、と想像してしまいます。
数年前、大阪・中之島の国立国際美術館の企画展にてこの絵を生で見たのですが、実際の絵は思ったより大きくなかったです。
調べてみると、60 cm × 74.5 cmでした。
人数整理のため並んで歩きながら見る感じだったので、ふーんみたいな感じだったのを覚えています。
ですが、ポストカード買って帰って、改めて見ると見事にメガロフォビア発症してしまいました。
意識がふうっと、遠くなるような。足下がすうすうするような。
以来、ずっとクリアファイルに挟んで本棚に眠ってました。
メガロフォビアに陥る状況
あの有名な漫画・アニメ『進撃の巨人』が怖すぎて、いまだに見れないのも多分メガロフォビアと関係あると思います。
ちなみに奈良の大仏もかなり怖いです。大阪万博の太陽の塔なんか怖すぎます。
あと、宇宙のことも考えると恐ろしいです。
惑星の大きさ比較図なんてのはもちろん、銀河がいくつもあるなんて想像しただけでクラクラしてきます。
話題としてはロマンがあって好きなんですけど、怖いもの見たさで深入りすると後悔することが多いです。
よく子供のころ、熱が出たときに見る夢がこんな感じでした。
自分に対して大きすぎる空間に放り出されるような感覚。
恐怖の原因としては、未だ科学的に解明されていないようです。
その昔、捕食される巨大生物から逃げていた頃の本能が人間にまだ残っている、という説もあるそう。
メガロフォビア、という言葉の響き自体は美しく、創作意欲を刺激されるような気がしますが。。
リアルでこのような状況に遭遇するのは御免こうむりたいものです。。
その光景から色々想像するからダメなんでしょうかね。
世界遺産好きなので、なんとか克服できるといいのですが。
人間には広大すぎる自然遺産。
権威を象徴する巨大建造物。
ワクワクより恐ろしさが勝ってしまうことが多いですね。世界遺産検定は2級まで持ってるのに。。
さて、今日も何てことのない雑談でした。
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
少しでも共感してくださる方がおられたら嬉しいです。
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