印象をただよう告解部屋

キラリと思い浮かんだことあれこれ

印象ノクチューン

このブログは、Clariceの夜勤日記として始まった。

 

だから、この告解部屋は夜に多くひらかれる。 

 

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自分の夜勤勤務とコロナ禍がほとんど奇跡的に掛け合わさって爆誕したのが、この「印象をただよう告解部屋」だ。

 

いわば臨時で開設した仮部屋みたいなものとしてはじまった。

 

日頃溜まった毒を吐き出すための。いわば一種のデトックス

 

私はその毒素を浄化して綺麗なものを書こうとしていた。

その、目指す「綺麗」がどんな形をしているのかはわからなかった。

 

今思えば、見事にその時の感覚でしか書けないもの、だったみたいだ。

 

はじめの頃のような記事はもうこの先、書けないだろう。

 

というか、書けてはいけない。

人生で、もう二度と繰り返したくない壮絶な時期だと思う。

 

出社のため夕刻に起きる。

夜ごはんを朝ごはんとして食べることにはじまり、内臓がひっくりかえるような気分だった。

 

同時に、吐き気がするほど綺麗で、不思議な時間だった。

 

深夜の休憩時間に年の近い先輩とオカルト話に花を咲かせた。

ロスチャイルドフリーメーソンやUFO情報に詳しくなった。

 

休憩時間が終わっても仮眠していたときは、柏手で起こされた笑い話。

 

あとは、声をひそめて行き過ぎた恋愛観の話をした。

意味もなく倉庫で話し込んで、別部署の上司に死ぬほど怒られた。(猛反省した)

 

朝方に、ココアをおごってくれた優しい先輩がいた。

 

凄い量のドライフルーツをおすそ分けしてくれた優しいパートさんがいた。

 

体調が悪いときに、休んでてくださいといってくれた優しい後輩がいた。

 

はじめてひとりで夜勤を回した日に、盛大な失敗して、朝日を浴びながら密かに泣いて帰った。

 

クリスマスの夜に、繁忙期で瀕死状態になりながら同期数人で集まり、真っ暗闇の中でプレゼント交換をした。

 

これも新卒の時に駆け抜けた一つの青春の時間だったんだなと思う。

 

私のブログで「夜勤」で検索すると、シリーズもののようにいろいろ出てくる。

夜勤帯はメランコリィな日々

夜勤にて、霊感強めの同僚のいうことには。

夜勤勤務もあと少し。ちょっぴり切ない夜。

etc…

 

しかし、たまには初心に帰ってみよう。

 

夜に関するエピソード。

 

 

先日、残業終わりの帰りぎわ、出社してくる同僚Nに出会った。

 

挨拶が重なった。

相手はおはよう。私はおつかれと言った。

 

ふたりとも、あぁまちがったという顔をした。

退社する側だった私は、今からだよね、ごめんと訂正した。

相手は、疲れてたんやな、そっちこそおつかれと言った。

 

仕事に入る人には夜であってもおはようというのが通例。

帰る人にはおつかれという。

 

夜に暗い中で会ったから、大抵はじめは誰かわからない。

先輩?後輩?同期?

出社してくる?退社する?

それに応じて、おはようか、おつかれか。

敬語はつけるか、外すか。

 

挨拶は、頭をフル回転させなければならない。

これが疲れていると、相手がだれか認識できなくなって、自然と出てこないのだ。

 

私は帰って寝て、また翌朝、出勤した。

日が昇ってもNが働いている後ろ姿を見る。

 

おや、今はいつだっけ?

 

この人たちと一緒に働くんだっけ?引き継ぐんだっけ?

起き抜けに脳がバグる瞬間。

 

夜通し働いていたNにとってまだそのときは昨日なのか。

はたまた昨日会ったときから、今日がはじまっていたのか。

(話題となったサイコホラー映画の、ミッドサマーみがある)

 

当然Nは、私が働き始めると帰っていった。

 

その夜、退社しようとした私は入り口で例のごとく出社してくるNに会った。

私に気づいたNはドアを開けながら、もっかい働いてく?と冗談を言った。

 

ブラックジョークきついぞ。

否、ブラック(企業)ジョーク

 

同期が社員通用口を示す背後で、夜の会社が大きく口を開けていた。

 

私はイーヤー!帰る!と笑って、その場をあとにした。

 

早く帰って寝なければ、明日の日付に追いつかれる。

 

その次の夜、また出入り口で会った。

 

今度は、お互い連勤最終日で非常に疲れていて、特に話すことなく会釈だけでそそくさとすれ違った。

 

そのNはまだ月の半分を夜に閉じ込められている。

 

しかし私もなお、夜の檻に囚われているのかもと思った。

 

だから、なにが言いたいかというと、このテの記事が定期的にめぐってくると思うんだけど、けしてClariceが仕事に病んでSOSを出しているわけではないということ。

 

同情を集めたいわけではないのだということ。

心配されたいわけでもないのだということ。

 

なんだかんだ詩にして、創作意欲に変えている。

 

なにより、この種類の記事が、このブログの原点で、核だということ。

 

私がその本性を露わにし、毒を吐き、何にでもヴァニタスを見出し、メメントモリをブログに刻んでいても、気にしないでください。

 

また、次の記事になればけろっとして、幸せだなぁと喜びを歌っているから。

 

注意としましては、書き出しから言葉に敬語が外れていて、だ・である調だったら苦手な方は逃げてください。

 

 

こんな感じで、温度差の大きい記事を淡々とアップし、読者数は増えたり減ったりしながら、それでもありがたいことに徐々に増えている。

 

私はそんな状況をむしろ楽しんでいるから、こんな記事がめぐってきても「まーた何か言ってら」って適当に流してくださいませ。

 

私流、ブログを無理なくゆる~く続ける秘訣なのであるからして。

 


今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!(^^♪ PVアクセスランキング にほんブログ村

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