印象をただよう告解部屋

キラリと思い浮かんだことあれこれ

私がゴスペルを愛する理由

大学時代、勉学以外に

ゴスペルを歌うことを通して

クリスチャンの世界に少なからず触れることができたのは

かけがえのない貴重な経験だ

 

高校時代はコーラスをやっていた

コーラスワークが好きだったので

J-POPを歌うアカペラサークルに入りたいと思っていたが、

不思議にも当然であったかのようにゴスペル音楽

自然に引き合わされたのだ

 

ゴスペルに惹かれたきっかけは、

第一に

大好きな歌手の歌声が

ゴスペル育ちだった

 

第二に

クリスチャンの友人が教会で

讃美歌を透き通るような綺麗な歌声で

歌っていたことが鮮烈に印象に残っていた

(その親友の紹介でサークル見学に参加した)

 

このあたりである

だが、今思えば興味を持つには

十二分な要素だったのかもしれない

 

ゴスペルといえば、

かの有名な映画『天使にラブソングを』で

シスターたちが踊り歌うミュージカルソング

あれが一番イメージしやすいのではないだろうか

 

ゴスペルといっても色々な趣の曲調があるが、

私はとにかくポジティブで、喜びが溢れるような歌が特に好きだ

 

一緒に歌っていたクワイア(合唱隊)メンバーは口を揃えて、歌うことは喜びだと言う

 

アーティストのインタビュー記事でもないのに

自信を持って言えるのだ

 

なぜか

それは簡単

手始めに、誰もが口ずさめるゴスペル曲、

オーハッピーデイを

改めて動画検索でご覧いただくとわかると思う

心からの笑顔で歌うクワイアの姿に

説得力があるのだ

 

国も文化も価値観も思想も越えて

理屈を何もかも抜きにして

人生は素敵なものだと、信じてみたくなる

 

そして、ゴスペルが繋いでくれた様々な出会いもあった

普通に過ごしていたら知り合えなかったであろう、

私が憧れてやまない、

西洋の地に生まれ育った大切な友人ができたこと

 

祖母を心から敬い、庭にはバラが植えられ、

休日には紅茶味のクッキーを焼いて

お茶会を楽しむ

私の理想像のような生活を送ってきた留学生だ

 

他のメンバーは、

私と同じようにクリスチャンではない人も多かった

洋楽好き、ミュージカル好き、バックバンドは軽音出身者…と様々な人間の集まり

 

でも何となく、賛美することで共有できる幸福感

また、それを届ける喜び、楽しさを

皆知っていたのは確か

 

ゴスペルを音楽ジャンルとして割りきるのには

違和感を覚える

 

宗教文化に馴染みの薄い現代の日本人にとっても

あらゆる垣根を越えて

ひとときであれ、人生の幸福を共有できる

一つのツールであり、讃歌でもあるのではないか

 

そうして少しでもクリスチャンの世界に触れ、

信仰に触れることで

 

外野から眺めるだけでは到底知り得ない

優しく温かいものを

誰もが感じとることができると思う

 

ところで、

私は歌うと口角が上がる

だから悲しいときも、

明るい曲を口ずさめば笑顔に近づけることを知っている

 

私にとってゴスペルを歌うことは

元気になるために

何より効果的な常備薬のようなものなのだ

 

一人より二人、三人四人…というように

一緒に歌いあえる仲間がいれば

さらに、さらに素敵!!

 


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