印象をただよう告解部屋

キラリと思い浮かんだことあれこれ

西洋史に学ぶことたくさん

 

大学では西洋史を専攻していた

 

中学時代からミュージカルや映画、

ピアノ教室を通じて好きになったクラシック音楽の影響で

ヨーロッパへの憧れが膨れ上がったことがきっかけ

 

あとは漫画や、ゲーム、アニメの

中世ファンタジーな世界観が好きだったことだ

 

学生当時の私は、

ドラクエやFFなどのRPGに夢中だった

世間一般的に注目するのは登場人物や物語、せいぜいBGMまでだろうが、

その架空の世界に広がる宗教観や、地理などにも目がいってしまっていた

分析癖がひどいのは昔からだ

 

大学受験から世界史を広く浅くではあるが、

学びはじめて思ったことは、

数多存在するゲーム、アニメ作品のテーマは

実際にあった歴史上の事象の

オマージュばかりではないか

ということだった

 

オマージュとは何と便利な言葉か

ファンタジーだと断ずるだけで、

文字を一語変え、ちょいと設定を弄るだけで

あたかもオリジナルのような作品として

世に出て人気を集め、いつしか若者の間で

市民権を得てしまうのだから

 

だが、ゲームに限った話ではない

すべての道はローマに通ず

ではないが、

何でもかんでも歴史の長い西洋が発端になっている

テルマエ・ロマエで感じる驚きが良い例かも

 

 

西洋史を学ぶって

時代も場所も違うことをやって何になるの?

しつこいほど、その手の疑問を浴びてきた

学問としての歴史学なんかにこれっぽっちも理解のない一般企業で、歴女の肩身は狭い

 

咄嗟に上手く説明なんかできないし、

熱く語ったところで引かれるのがオチだから

諦めているが、

このモヤモヤは社会人になってから

ずっとまとわりついている

 

共に勉強した、大学時代の同学科の友達と

ひとしきりたまっていた歴史トークを語り合ったあと

ため息混じりに、世間の無理解を嘆くのが最近の恒例になったのが悲しい

 

 

最近だと新型コロナウイルスに伴う

デマやヘイトが蔓延り、ネットによる情報過多状態から疑心暗鬼になった人々ばかりで嫌になる

現代人のリテラシーの欠如に驚くばかり

 

メディアはここ最近で、類を見ないパニック状態だ

バイオハザードパンデミックバイオテロ、物資不足、コロナ疎開

聞いたこともないような造語や誇張表現で

わめき散らしている

 

これでは、中世における黒死病流行時

毒を井戸にまいたという噂でユダヤ人が迫害され、

黒死病に伏した病人を家ごと焼き払うというような、当時の人々の蒙昧ぶりと対して変わらない

 

疫病はいつの時代にもつきまとう大問題だ

潔癖に慣れきった日本の現代社会のメンタルには

重荷すぎたのか

 


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