印象をただよう告解部屋

キラリと思い浮かんだことあれこれ

熱海の桜、テルマエ、紅白梅図屏風。

こんにちは、Clariceです。

少し前に、熱海へ温泉旅行に出かけました。

行きたかったMOA美術館にも行くことができ、嬉しかったです。



今回は、オーシャンビューを楽しむ旅となりました。

熱海駅で友人たちと現地集合です。


驚いたのが、とても暖かかったこと。

数日前は長野に居たので、寒暖差に衝撃を受けました。笑

青い海に青い空に、ヤシの木が良く映えます。



そして、歩いていると、桜が咲いていることに驚きました。



初めて知りました。春の訪れを感じ、とても嬉しかったです。

まだ2月なのに!と思ったのですが、熱海の桜は日本でいちばん早くに開花するそうですね。



熱海銀座にて、海鮮丼を探しますが、どこも満員でものすごい列でした。

結局空腹に耐えかね、通りからすこし入ったところのいい雰囲気のイタリアンレストランへ。

アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノがものすごく美味しく、感動してしまいました。


ピザもシェアしました~!


そのあとは、熱海プリンの二号店へ。




プリンシェイクを食べ(飲み?)ました。

それがもう、めちゃくちゃ美味しかったのです。(´;ω;`)



毎回思うのですが、もう店内がほんと隅々まで可愛すぎて、ずっと「かわいい~」しか言ってないです。




夜に食べる用に、かためのプリンも買いました~!嬉しい!



夜、お部屋でいただきました。


その後は、「恋人の聖地」と呼ばれる、ザ・熱海って感じの名所へ。



友人の桜ちゃんが、「おっさんずラブの聖地でもある」と言っていて、お腹よじれるくらい笑いました。

ドラマ「おっさんずラブ」、気になってたんですが私は未履修で。

映画版でハネムーンの舞台だったらしいのです。なんでやねん。


海の水が透き通っていて、岩場を泳ぐ魚が見えるほどでした。



そして、お行儀よく整列する鳥たち。



熱海名誉市民の橋田壽賀子さんの記念碑もありました。

桜ちゃんとは、授業中に渡鬼の人物相関図を作って遊んでいたことがあるので、わかり合えて嬉しかったです。

渡鬼ドラゴンボールがシリーズとして愛される共通点は、家族愛にあるらしいと言っていたものでした。懐かし)


その後は、また桜を見ながらそぞろ歩いて、今日のお宿「大野屋」へ。



ローマ風呂が有名なお宿です。

浴衣がたくさんの柄のなかから選べて、盛り上がりました。

藤色の浴衣があって、私は迷わずそれにしました(^^)



ローマ風呂は、巨大な円形のテルマエでした。


大理石が至る所に使われており、大きな浴槽の前には湯煙越しに、大きな彫像が。

ヘレニズム風の彫像が三体いました。


その日の旅の仲間は、やっぱり歴女。もと学友で、日本史専攻4名、世界史専攻2名でした。

歴史好きほど、趣味の範囲が少し違うだけで、ちんぷんかんぷんになる分野はないのではと思ってしまいます。

(実際、私は日本史がサッパリですし)


東洋史好きの友人と、西洋史好きの私があの皇帝風の像は誰かという議論をしていました。

友人は当然「カエサル」と言い、私は「オクタヴィアヌス」と言い。

私の主張としては、「カエサルは政治家であって、皇帝じゃないからあんなとこにはいないのと違うか。オクタヴィアヌスと思う」。

友人の主張としては、「こんな公の場に置くということはそれなりに名の知れた人物に違いない」というものでした。

「一般論だけど、確かに!(゚Д゚;)仰る通り!」と言って、閉廷となりました。


まぁまぁ盛り上がったので、あとでググったら正解は、初代皇帝アウグストゥスオクタヴィアヌス)でした。


「まだ覚えてる?第一回三頭政治と第二回三頭政治のメンバー」

カエサル、ポンぺイウス、クラッスス、、オクタヴィアヌス、レピドュス、アントニウス…」

古代ローマほど、カタカナの名まえを多く覚えなければならない時代はありません。

これ覚えて、何になるんだろう。ほんとに。


夜ご飯はビュッフェ形式でした。

海鮮が新鮮でものすごく美味しかったです。

あと、ライブキッチンでステーキとか、いろいろありました。

食後は、カラオケを予約してもらっていたので、すぐに直行。

カラオケの1時間って本当あっというまです。


例のごとく、夜に弱い私は誰よりも先に寝てしまうのですが、夢うつつに聞こえてきた会話がコレ。

イザナギイザナミ、アワジシマ、、

―それでいくと淡路島が日本でいちばん歴史が古いはずで、、

―アマテラス、ツクヨミスサノオ黄泉がえり

翌日確認すると、どうも古事記の国生み神話の話で盛り上がっていたらしいです。

「あれ夢じゃなかったのか!」「Clariceはすぐ寝落ちて、起こすの可哀そうだったからね」

私の記憶では、神々と渦潮の映像がぐるぐるしてたのですが、夢だけど夢じゃなかったのでした。


朝は、しっかり起きて、朝風呂に出かけました。

窓から見える朝焼けの空。



私はこの瞬間をみるために、旅に出るのではないかと思うほどに美しかったです。


バスに乗って到着したのは、MOA美術館です。

尾形光琳の『紅白梅図屏風』が見れるとのことで!前日、びじゅチューンで予習済みです。



私がずっと前からこの美術館に来たかったのには2つ理由があります。

ひとつはモネの『睡蓮』の所蔵館であること。

ふたつめは、安藤忠雄設計のこの建物、一部がアメリカの映画『ロスト・エモーション』(2015)の撮影地になっていたこと。


万華鏡のドーム。



エスカレーター。ここです!映画のラストシーンと同じ!



海の見える美術館ってなんて素敵なんでしょう。



秀吉の黄金の茶室の再現。



学芸員資格保有者と、それ以外は社会科の教職免許保有者の集団なので、音声ガイドいらず。

後ろの掛け軸、なんて書いてあるの?と言ったら「豊国大明神」だよと教えてもらいました。ああ、噂の!秀吉の遺言。

権力の持ちすぎが己の神格化に行きつくのは、人間の欲をまさに表していると思うのです。



紅白梅図屏風

金色に輝いており、大迫力でした。



川を挟む形で配置された紅梅白梅のアシンメトリーさがダイナミズムを演出していて素晴らしかったです。


そして、その後の鎌倉美術のところは「曼荼羅だ!すごい!」くらいしかわからず、流し見て、ユリちゃん、桜ちゃんと先に休んでいました。

景色のいいカフェで紅茶を飲み、だべっていたのですが。

なかなか中世史に興味あるコたちが出てこない。



くずし字とか読みだしたら、しばらく出てこないかもねと、喜んでだべってました。

私も大学では、資料館で本物の武家様文書を読んだりしてました。

歴史学科の義務教育として。

御家人とかの鎌倉事情がわからなすぎて、そもそも周りが当然のように読み下す、漢文もろくに読めず。

崩し字辞典をローラー作戦で引きながら、あのときはほんとノイローゼになるかと思ったもの。

よく卒業できたもんです。


熱海銀座に戻ってきました。


旅の締めくくりのお昼ご飯は、今度こそ海鮮を!

網元秘伝の金目鯛のお店に来ました。

金目鯛のひつまぶしです。

金目鯛が贅沢に入っていて、本当に美味しかったです。


いい旅でした。

ほんと、のんびり温泉旅が一番好きです。



今週のお題「小さい春みつけた」

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