印象をただよう告解部屋

キラリと思い浮かんだことあれこれ

のびしろしかないわ

こんにちは、Clariceです。

この前、仕事で立て続けに嬉しいことがありました。

lavandula-pinnata.hatenablog.com

この記事で書いていた、デザイン修行中の男の子がお任せしていた緊急時の安全マップを完成させました。


通常業務が忙しかったけど、毎日少しずつ時間を見つけてやってもらっていたら、すごくいいものが完成したのです。

こういうときの「いいもの」というのは、監督ではなく、現場の作業者目線で、誰が見てもわかるものだということです。

そこは、私の指示通り色んな作業者の方や主婦パートさんに聞いて添削してもらったり、要望を聞いたりして、その都度修正し、相談した完成形なので、ばっちりクリアです!


こういうときに一番悪いのは、上から押し付ける形で現場にマニュアルやマップを使用させることで、ここにズレがあると、感謝されないどころか実践で使ってもらえず、現場独自のマイルールが横行します。

最悪の場合、邪魔だとどこかに片付けられているかもしれない(!?)(それくらい現場での我々の地位はもう脅かされかけている。。)


これを正すのは至難の業で、大掛かりなガサ入れと、納得して実践してもらうために結構な時間と力を使うので、初めのすり合わせが非常に大事なのです。

今回は、しっかりと手順を踏んだうえで、満を持して周知することができたし、周りから感謝されご本人も達成感を得てくれたことと思います。


少し前から消火器やAEDや救急箱の位置の変更が、マップに反映されていないことを気にしてくれている方々が居て、

最新版を!早く作ってください!!!!とことあるごとに言われていて、私も気になっていたので(しかしなかなかの大仕事)、ありがたかったです。


まぁ自分がやったほうが早いのは当たり前なんですが、こういうのはどんどん任せていかなければ、下が育たないです。

そして、いろんな人を巻き込んで、作業者にも参画意識を持ってもらうことが重要なんです。

自分がやったほうが結局早い、で全部抱え込んでメガンテする人は多いですが、正直迷惑だしコミュ障なのかなって思います。

いつも自分ばかり!周りが誰も気づいてくれない。←泣く。このパターンは私もう相手してられません。

小学校のホームルームじゃないんだから。。


上長が見回りに来た時に、私の配信を見たらしく、褒めてくださいました。

「いや、私が作ったんじゃなくて、指示しただけですよ。あの○○さんって派遣の方が作成してくださったんです」

「えー、ちょっと紹介してよ。声かけてくる!」

ということで、上長じきじきに労ってもらって、派遣君は嬉しそうでした。あれ以来、てきぱきと動くようになった気がする。


直接雇用じゃないから、正社員になってもらうには長い年月を要します。

もううちのチームには新卒もらえないの確定演出なので(はぁ?)、この男の子には正社員になってほしいんですが、派遣会社との契約上それは無理です。(お金がかかるらしい)

だから派遣システムはめんどくさいのだ。。

派遣会社がマージンを得るばかりで、安い給料で人財は使い捨て。。これじゃ人〇売買と変わらないだろ。。日本はもう終わりだ。。


上長としては、使える人は使っていきたいと思うようで、他のエリアのマップも頼むよーとか言っていました。

それはうちのチームの仕事か、、?ちょっと雲行きが怪しくなってきたので、それはイエスせず、流しときました。

頼みやすい人に仕事が過集中する社会の縮図を見た。


私は今、直属の後輩がいないのですが、他チームの新卒後輩ちゃんのメンタルケア係に当てられているので、月一で話を聞いたり、目標を立ててフィードバックしたりしてレポートを上に提出しています。(私はシュタージか…?)

今年度はふたり。来月が最後。

そのコたちが、とても前向きで真面目で、でも上が能力を活かしきれていなくて辞めそうだったので、この一年間なかなか私も一緒に色々やってみたのですが、その甲斐あってか辞めずに頑張ってくれています。

辞めるコは1年もたないことが多いです。


後輩のうちのひとりは、夜勤が合わず去年の秋ごろ、もう不眠でボロボロだったのですが、異例の1年目で夜勤を抜けることができ、顔色もよくなりました。

私は夜勤を2年やって、同期のなかで一番早く夜勤を離脱した人間なので、しんどい気持ちは本当にわかります。

「はやく上に相談しな!聞いてもらえなかったら私から言う!」と言っていたら、ちゃんと自分で相談して、周囲と関係良好に勤務形態が変わり、今では元気そうに頑張っています。


うちの風土としては夜勤至上主義的なので、夜勤しないと出世できないだとか、夜勤してないと周囲と気まずいみたいな風潮があります。

夜勤のないうちのチームに一生、私より下が入ってこないのもそういう理由なんですが、そういうところが本当に排他的で終わっている。

私に仕事を落とす上司は、私が私の仕事を落とす先がないことをわかっているのか…?いちばん下流

(それでも非正規社員の方に無理やり落としているけど、多分グレーだし、不満を承知でやらざるを得ない)


そうして、その子たちがずっと言っていた「ずっと機械のオペレーターばかりで、社会人としてのスキルが身につかなくて不安」「現場のマニュアルがずっと更新されないままで、教育が口頭だからみんなやり方が違うままそんな状態で、これから教育の立場になるのが不安」。。

人員不足だから、上からの教育がないまま、監督させられてしんどい、ベテランの作業スタッフとの板挟み。

作業スタッフも、なかには年下の女の子の正社員を舐め腐っている連中がいるからな。。

相手によって大きく態度変える人ってまったくもって信頼できない。。でもこればかりは仕方ない。

しかし、もう人手不足が叫ばれる今の日本、どこの現場でもだいたい同じ悩みを抱えているんじゃないかな。


それで、「もっと他のことがやりたいです。」と辞める意思をちらつかせていたのであった(!?)

私が「辞める人を引き留める力はこっちにはないから、それは自分で決めたらいいよ。自分の人生だからね。どっちでも応援はするよー」と言ったのが去年の11月ごろ。まだ続いててエライ!


私が二年目のとき、夜勤中に年下の作業スタッフから、「Clariceさん、仕事にやりがいってあるのですか。」と聞かれたことがありました。

「やりがいってのは人から与えてもらうものではないんだよねー。私は誰かが何かできるようになるのを助けるのが好きだから、それかなー」と言ったことがあります。

「逆にそういうのありますか?何が好きですか?」「俺は、、サッカーっすね!」ということがありました。(哲学的)


後輩二人の不安は、おそらく依拠できる教育方針、つまりマニュアルがないことかなーとそんな話になって、「作っていいか上に聞いてごらん。突っぱねられたら私から言うわ」と促すと、翌月作成したものを見せてくれました。

上は、自分たちのことで手いっぱいだから、「助かる!たたきだけでも作ってもらえると!」と言って、任されたらしいです。

そのマニュアル原案は、実習生向けに多言語へと翻訳され(それは別の部署の言語に堪能な上司がやってくれたそう)、すでに現場に普及しているのだとか。

私が雑に促したことが、現場を動かし、他部署の人間まで巻き込んで、改善できたということで、私のほうが驚いています。すごーい!

私が新卒の頃、こんなことはできませんでした。彼女らは能力を持て余していたのでした。

私が驚愕していると、もう他にもやりたいことがあるんです、と意気込みを聞かせてくれました。

上の人たちも、評価しているらしく、今後はもっとスムーズに色々進むと思います。


先輩の役割というのは、形式をとっとと教えて、自分で考える癖を付けさせ、いろいろスムーズに事が運ぶように外部とのコミュニケーションを開いてやることでは?

植物が育ちやすい、肥沃な土壌を育てるのと同じに。

くだらない自己啓発書よりも、庭造りのほうがよっぽど学びがある気がします。

それと私にもいい加減、仕事を落とせる直属の後輩をつけてほしいです。私までやりがいを失ってしまうでしょうが。。



今週のお題「練習していること」

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