先日、弾丸で奈良県は吉野の桜を見に行った。
下の記事の続きを書く。
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◇カフェ休憩
お茶の時間だったので、カフェに入った。
「TSUJIMURA & Cafe kiton」さん。
所在地: 〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山950
道中調べていて、絶対行きたいと思った。
ウッドテイストで素敵な外観!
甘いものを欲していたので、温かいこちらを。
お餅が入っていてとてもおいしかった。
少しだけ疲れた体に染みわたった。
そしてしばし休憩。
こうやって何もせずぼうっとする時間って大事なんだ。
往来の人々を眺める。
と、思っていたら、隣の席にいる男女二人連れの会話が耳に入ってきた。
盗み聞きではない。仕方なく入ってきたのだ。
男性が敬語で、女性がタメ。
こういうことにかけては妙に鋭いClarice。すぐにピンとくる。
マッチングアプリで知り合って日の浅い関係だ。間違いない。
カフェめぐりが趣味の女性のために、男性が調べてきてここにたどり着いたような感じだった。
住まいの話とか、どこどこにいい感じのカフェがあるとか。
しばらくすると、花の香の話から香水の話に移っていった。
なんと雅な、流れるような会話!!
これは、きっと吉野マジックではないか。
この地が、出会って間もない男女に花の話をさせているのではなかろうか。
そうに違いない。
時代は移ろい、和歌の交換からマッチングアプリのメッセ交換へと変遷したが、
やっていることはきっと、今も昔も変わらないのだ。
先日、私の同僚もアプリで出会った方とめでたく婚約したのでタイムリーである。
あまり表沙汰にはなっていないが、昨今みんなやっているのではないか。(独断と偏見)
しかし、一概に嘆かわしい話でもない。
これは恋文を和歌にたくしてひそやかに思いを伝えあっていた男女と重なる。
我々は古い価値観を、変わりゆく時代の形に柔軟にあわせなくてはならない。
時代錯誤は己が身を苦しめるだけであろう。
隣の席の男女、思いが通じ合ったなら、ねがはくは成就せんことをと勝手に心の内で応援しつつ店を出た。
【訳】 立派な人がよい所としてよく見て「よし(の)」と言った、
この吉野をよく見るがいい。立派な人もよく見たことだ。
古から称えられる地。やはり吉野は良い場所である。
「よし」と思ういい場所が本当にたくさんあったのだが、
きりがないのでまるっと動画にした。
これまでの記事と重複する内容もあるが、ぜひこちらも見てほしい。
◇旅の動画
◇勝手神社
上の動画の最後にちらりと出てきたこの神社。
なんと2001年に不審火により本殿が焼失してしまったという。
観光案内所にていただいたマップを見て、ぜひとも見たいと意気込んできたためショックだった。
ここは、大海人皇子(のちの天武天皇)の天女伝説や、義経の妻である静御前が舞ったという境内があるのだ。
人為的な出火とされている。嘆かわしい。まことに嘆かわしい限りだ。
観光客や市民へ当神社再建のための協力を願う看板が出ていた。
再建となると、第一に資金だが、数々の問題が出てくる。
文化財は、修復ひとつとっても議論が巻き起こる。
いつの時代の状態を再現するか、である。
文化財保護について考えるのは、頭の痛い問題だ。
そもそも人々の目に触れるという公開と、状態を守るための保護という概念が相反する。
後世の遺産として末永く「歴史」を保存していくことは気の遠くなるような作業である。
こういうことに思いをはせていると、
自分という存在は長い長い時間の中の一地点に在るにすぎないのだなとひしひしと感じる。
あまりつまらない小さなことで悩むのはやめておこうと、
日常で凝り固まった思考をリセットできるよい機会なのだ。
◇おみやげ
柿の葉寿司を買って帰った。
わーい!!\(^o^)/
塩気の効いた柿の葉に、鮭と鯖のお寿司が包まれている。
とってもおいしかった!!
次は!!岩手の平泉!!世界遺産の中尊寺金色堂を見に行く!!!
けっこう友人や知り合いは一人旅で訪れているという話を聞いた。
でも、今度はもと日本中世史ゼミあたりの歴女を連れて行こうお誘いしようと思う(^ω^)
情報量が全然違うからね。
日本の世界遺産くらいは全部回りたいという野望がある。
現在登録されているのは、文化遺産が20件、自然遺産が5件。
今のところは、25件中8件。
まだまだあるから、これからが楽しみ。
今回の吉野旅は、これにて完結とする。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!(^^♪