こんにちは、Clariceです。
私は夜景が好きで、ぬくもりのある灯りが好きなんです。
よく眠ったその翌日は、昨夜のコントラストとして澄んだ青空であればなお嬉しいです。
ここ最近でのいちばんの感動。
夏の終わりに琵琶湖のほとりのグランピング施設へ出掛けたときのこと。
歴女6人が各地から。東海の民に、横浜から駆けつけてくれた子も。
車で、夜行バスで、新幹線で…はるばる来てくれてとっても嬉しかった。
私は前日は遅かったから、その日午前中に荷造りして(といってもキャンプじゃないから最低限)、ちょいと長時間の電車旅。
でも、トンネルを抜けるごとに、山に、田畑に、山に、ときどき民家ののどかな風景が流れ、湖岸沿いの丁度良い自然が心を穏やかにしてくれました。
◇
その日までの出来事には本当に疲弊しきっていて(執筆している今日まさに同じ状態)、日常から離れたことをしないとちょっと気がおかしくなりそうでした。
取り返しのつかない大きなミスや迷惑をかけたことではなく、出来高や生産性に影響のあることではなく。
ほんと些細なことの集積というか。
朝礼で昼礼の文言の挨拶をしてヽ(・ω・)/ズコー、とか、ホワイトボードの前でうまく指示出しの言葉が回らなくなったり、みたいなやつがバラバラバラと続いてある、みたいな。
大勢の人前でこういうのがあると、まぁ自分に嫌気がさします。
毎日してることなのに、なんで急にできなくなるんだ??人間も故障するのか?
たまにくる調子悪い数日みたいな。
スタッフさんたちは「疲れてますね~」と言ってくださって、情けなくなるみたいな。
ですが、湖西線の電車に揺られ、夏の終わりを感じて、イヤホンからはキリンジの「愛のコーダ」が流れ(旅先で聴くのが最高)、水辺の景色は綺麗で―
そうしたなかで、気持ちがすうっと楽になるのがわかりました。
◇
13時半ごろ、琵琶湖の北西に位置する、近江今津駅に到着。
OLのユリちゃんが明るい笑顔で出迎えてくれました。
しばらくすると、名古屋からミモザの運転で、浜松のカオリン、横浜のビオラが車で到着。
車中、久しぶりに会えたのが嬉しくて、会話に笑いが止まらなかった。
滋賀のトレードマークである、平和堂にて買い出し&休憩を挟む。
店内には滋賀アンバサダーこと西川貴教氏(TM)の歌う「平和堂のテーマ」が流れていました。この安心感よ。滋賀の地元愛、だいすき。
その後、すぐにグランピングビレッジに到着しました。
15時、チェックイン。
グランピングは二度めです。
春ごろポラリスちゃん&Kと行った富士山の裾野にある施設は、学校の施設をリノベした場所だったから、雰囲気としては林間学校寄りでした。
今回はザ・グランピングって感じでした。高級旅館に泊まれるくらいのお値段…
ドームテントと食事・シャワー棟がついていて、焚火もできます。
火を囲んで、焼きマシュマロやポップコーンを作ったりして日が暮れるまで楽しみました。
最後のほうで、隣のハメ外しそうな男性たちが、そのへんにあった何かを火のなかに投げ入れているのをみて、
ミモザが「それ、乾燥剤じゃないですか!大丈夫なんですか!?」
と言っているのを見て、教職員の血が騒ぐんだろうなと思い、カッコいいと思ってしまいました。そういうとこ好きよ。
私も一瞬、監督の血が騒ぎかけましたが、パック入りの着火剤だったようです。杞憂に終わりよかった。
私なら横目で見て、さっさとその場を離れて遠くから観察するかも。(仕事なら止める)
そういう保身ばかりのずるい人間です。
17:30、だんだん日が暮れてきました。
夕方からはしっかり雨予報。あらしのよるになる予感がしました。
休日出勤をしていた、私立大学職員の桜が仕事を終え、駅に着きそうとのこと。
「仕事終わりにこんな非日常空間に来たら、桜ちゃん頭バグるのとちがうか」などとワクワクしながら。
桜さん、思いっきりスーツにヒールでやってきました。
パワフルな彼女も、人事部で仕事をした帰りで、お疲れの模様でした。
夜のグランピングビレッジに到着。
ドームテントからもれる明かりに、木々を彩る電飾の光が綺麗で綺麗で。
「夢か現実かわからん笑」とのこと。
待っていたメンバーがバーベキューの準備を始めてくれていました。
雨がしとしとと降り始める中、食事棟で晩餐がはじまります。
海賊の料理みたいな串焼きや、近江牛、焼き野菜、パン等々。
交代で焼きながら、食事を楽しみました。すごい量で、あとは翌朝へ持ち越し。
みんなでわいわいしながら食べるご飯は格別です。
◇
恒例の、近況を話すやつ。
もと歴女、現OLの学友たちにお悩み相談にのってもらえて、元気をもらいました。
みんな、いろいろだけど、歴史学科卒で社会に出て全然ちがう仕事をしている子が過半数。
社会に出てしばらく経って、コロナ禍もあけたわけですが、今、どんな気持ちで働いてる?
少し前はアイリスちゃん、ユーカリちゃん、華ちゃん、野バラちゃんに話を聞いてもらい、みんな大好きな縁切神社「安井金比羅宮」を勧められた話も。
同じ学科だけど、今回とは違うメンバー。でもみんな仲良し。
「縁切り神社に毎年詣でてると、もはや悪縁のほうから寄ってこない」と野バラちゃんは言っていた。
みんな、発想が最強すぎやしないか!笑
歴史学科ネットワークで、みんなの近況はたどっていけば誰かしらが知っている。
歴男、となるとだんだん情報が減り、消息不明者がでてくるわけですが、だいたいみんな社会に出て頑張ってるそうですよ。
ある先輩は東尋坊で保護されたり、知り合いの後輩は山に逃げ込み虎になったりとモラトリアムの悩みは尽きなかった。
学生自治文化圏からの俗世への帰還。苦労しましたね、みんな。
そんななか、私が希望したキリンジのプレイリストから「Drifter」が流れて、私もまだまだ大丈夫だなと思いました。
雨の降りしきる音がログハウスのサッシを打ち、お話は夜遅くまで止みませんでした。