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ほっこりハートフルな和製ファンタジー。堀川アサコ『大奥の座敷童子』感想

堀川アサコ『大奥の座敷童子講談社文庫(2016)

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 時は黒船来航に揺れる徳川家定の治世。 奥州にある野笛藩一の美女、今井一期(イチゴ)は貧する国許を救うため、野笛出身の座敷童子を連れ戻すべく、大奥へ奉公に上がる。出没する”枕絵の妖怪”や人が死ぬ際に泣く妖怪”泣きジジさま”に翻弄されながらイチゴが知った座敷童子の正体とは? 温かい涙でじんわりと笑みがおとずれる、大人気「幻想シリーズ」の著者が放つ癒やし時代小説。

◇感想◇

 堀川先生の安心感ったらない。『幻想郵便局』をはじめとする幻想シリーズにて先生のファンになったのだが、今回の物語は大奥を舞台とした和ものだということで一気に読んだ。

 堀川さんは室町時代の文化への興味から、歴史ものの小説の執筆をされているのだとどこかで読んだことがある。

 本書には、大奥の文化の描写がきらびやかに、ときに恐ろしく書き込まれている。
徳川家のお家騒動も物語に絡んでくる。
個人的には、この著者様の書かれる妖怪が好きだ。
かわいいやつから、結構おどろおどろしいやつまで。

 本編でも、「髑髏獅子」という獅子舞のような舞手が出てくるのだが、このときのぴんと張り詰めた空気感の描写が気味悪くて最高だった。


 大奥を取り巻く短編の物語を通して、大きな物語が進んでゆく構造。
日本昔話のように軽快なテイストに、終始ほっこり。

 幻想シリーズも新作出ないかな。。


今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!(^^♪

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