印象をただよう告解部屋

キラリと思い浮かんだことあれこれ

【動画】印象ラジオドラマパートーサンタクロースとプレゼント工場の謎―

こんばんは。

クリスマスシーズンは繁忙期の告解部屋ですが、コミュニケーションは大切です。

例えば、管理人のClariceちゃんと相棒のCross君の会話はこんな感じ。



例のごとく突然はじまるので音量注意でお願いします。

◇動画

印象ラジオドラマパート~サンタクロースとプレゼント工場の謎~
youtu.be


◇全文

「メリークリスマス!
ということで、Crossくん、お久しぶりです。元気にしてましたか?」


「ああ。僕はいつでも元気だよ。
流行り病にかかっていた誰かさんと違ってね」


「そんなのちょっと前の話じゃないですか。
確かに40度近く熱が上がって!
しばらく何を食べても味がしなかったですけど!」


「まぁそれだけ叫べればもうすっかり大丈夫だろう」


「そんなことよりも、クリスマスですよ。Crossくん。
いいこにしてたら、サンタさんがプレゼントを持ってきてくれますから。
今年は、何が欲しいんですか?」


「あー、君はまったく、、発想がお子様だな。
いいか、よく考えたまえ。
そもそもクリスマスというのは、配送が混むんだぞ。
一気にイブから当日を目掛けて着日指定なんてしたら、どうなると思う。
全国でトナカイの渋滞、最悪他のインフラにも遅延が起きるぞ」


「あ、そうきましたか」


「サンタクロースたちは、、毎シーズンなんとか間に合わせているんだぞ。特別に納期をもらって然るべきところを、奥ゆかしい伝統に則って。
まったく。みんな時期をずらしたらどうだ。それか、じきじきにフィンランドの倉庫まで受け取りに来るか」


「意味ないんですよ。その日に届かなきゃ。でも確かに、運送業界も、人手不足ですからねぇ。
ところで、サンタクロースの本社って、どんな感じなのかしら。
元産業スパイのあなたなら知っているでしょう?」


守秘義務があるから言えない」


「まぁそう固いこと言わずに。クリスマスですよ」


「どこも一緒だよ。
ただ、製造部門と、配送部門に分かれているんだ。
製造はプレゼント工場で行われる。
そこでは森の妖精や、サンタ見習いがこどもたちのために、手作業でおもちゃを作っている」


「あら素敵な話ね。種族を越えたマニュファクチュアってこと」


「というのは、昔の話だ。
今では機械で大量生産のところ、昔は受注生産だった。
今ほど物であふれてなかった時代は、こどもたちの夢の数だけほしいものが多岐にわたっていたからね。
夢をかなえる仕事だ。サイズぴったりの手編みの手袋であったり、木彫りのお人形だったり」


「それが今ではゲーム機やブランドもののお洋服ってわけね」


「それに加えてこのグローバル化だ。
世界的均一化が進む中、工場制手工業では追いつかなくなり。
だから、クリスマスのプレゼント工場も例に違わず近代化の波にのまれ、
機械制大工業へと変容してしまったのだ。まことに、嘆かわしいことだ」


「大量生産ですか」


「プレゼント工場でも、現場在庫を抱えている。
それはシーズンを過ぎればこどもたちの夢じゃなくて、単なる仕掛り品になってしまう。
サンタクロースの工場長も頭を抱えているよ」


「でも、配送担当は本場のサンタクロースさんでしょ」


「最近はそのほとんどが派遣登録制だよ。
期間限定で高額だから、例年囲い込みに成功している」


「はー、ぜんぜん夢がないじゃないの。聞きたくなかったわそんなの。
せっかくのクリスマスなのに」


「きみが言い出したんじゃないか。ま、全部嘘だけど」


「もう、本当はどうなの」


「知らない。見たことないのだから。今、適当に作った。
まぁ、そんなことよりごらんよ。
星が良く見えるよ」


「あら、本当。これだけあれば。ひとつくらい願いも叶いそうですね」


「君の願いはなんだい」


「そうねぇ、、、我らが告解部屋の繁栄でしょうか。
ここが本部でしょ。第二第三と各地に支部を作って。どんどん支持者を増やしましょうか。
そうすれば、もっともっとアクセス数が伸びて、そうしてその広告費で、今度は大聖堂を立てましょう」


「寝言は寝て言うんだな。というか、君こそわかりやすい嘘つくんじゃないよ」


「うーん、お見通しですか。ま、こんなふうに意味のないことを話していられるのが、一番かしら。
人類にとって、想いや表現が弾圧されることのない、それぞれにそんな居場所があればいいわ」


「急に人類規模の話になったな。
まったく、いつの時代もひどいもんだった。
でも、どんなご時世にもほんのわずかであれ、確かに、希望や感動はあるものだ」


「そうそう。それを見つけて、私たちは残していかなければね」


「当然だ、先人の功績を無駄にしてはいけない。
これは記録者として、、いや、いち人間として受けた使命だよ」


「はーい。今年ももう少しですが、頑張りますね、私も」

◇あとがき

告解部屋には現実世界とファンタジー世界の側面があります。

ドラマパートがそのどちらかは、ご想像にお任せします。

もしかすると、告解部屋のClariceが令和日本で働くOLの夢を見ているのかもしれませんね。






今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!(^^♪
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