こんにちは、Clariceです。
先日、趣味で小説投稿サイトにあげていた連載ものを書き終えたところです。
今回は小説を書く過程について振り返ってみたいと思います。
(特にファンタジー向けとなります)
完全に自己流ですので、悪しからず。
Ⅰ 世界観の創生
A、地理
私が意識していたのは、登場人物たちが把握している世界の広さ。
自分の物語では、ふたつの大陸におさまる範囲を想定していました。
はじめに、おおまかな地図を作っておくと便利です。
書いていくうちに、どんどん外へ外へと広がっていきます。
あとは気候。
私は、地中海性気候、亜寒帯気候、砂漠気候の地域を出しました。
ややこしくなるので、四季の概念はあえて用いませんでした。
砂漠に限り、雨季・乾季は出しました。
B、歴史・信仰
この世界の住人が、どのような思考、行動をとるのかがこれで決まったりします。
国があるとすれば、どのような歴史をたどってきたのか、簡単な年表を作成しておくと良いかもしれません。
信仰がいちばん難しいところで、いくら西洋風といってもキリストもイスラームもないわけですから、独自の信仰の形を作るしかないのです。
土着的なものへの信仰というものは、世界共通であると思うので、それらをモチーフにした物語ってけっこう多いですよね。
明示するにせよ暗示するにせよ、決めておかないとついつい、ぼろが出てしまいます。
C、文明レベル
比較対象が、どうしてもこの現実世界になってしまうからありきたりとなりますが、
古代・中世・近世・近代・現代のどの位置づけか、ですね。
中世ファンタジーものなんて昨今星の数ほどありますが、文明の利器が時代錯誤的に登場すると、やっぱり違和感を感じてしまう要因となります。
魔法というフィクションを用いるなら、自分の作った設定を明記しておけばOKですが、動力系は本当に頭を悩ませるところですね。
避ける、というのが実際もっとも有効であったりするのですが、都市景観の描写にかかわってくるから何とも。。
このあたりは、試行錯誤の繰り返しです。
とくに、野菜の種類と馬車の描写には気を付けた方がいいみたいですよ。
専門家や、警察のかたが結構いらっしゃるみたいですから。(小声)
Ⅱ 登場人物をつくる
いちばん楽しいところですね!魅力的なキャラクターの作成。
これは登場人物をどの位置づけに持っていくかという点から考えていきます。
基本的には、ファンタジーものってキャラ読みが主流な気がします。
しかし、私の作品では、世界観ありきだったのかなという感じで。
自分の場合は書いているうちに、この軸がぶれたことにより、たくさんいる登場人物たちが記号となってしまう感覚になって困りました。
オムニバス形式の群像劇にしたいと思っていたので、主語を三人称で書くことは決めていました。
それで、すごいことに気づきました!
登場人物の行動って、はじめからきちんと設定を作りこんでいれば、もう何が何でも決定されているのですよ。
だから、はじめこそ、その人物を魅力的に見せるような行動を書こうと思って書くのですが、馴染んでいくうちにオートモードで行動をはじめます。笑
会話も、基本的にオートモードです。
私は、それを傍観している感覚。せっせと背景を書き込んで、道筋を作ってあげる感覚。
生い立ちと現在の立場を、ひとりひとり作りこむのが何より大事だと思いました。
いわゆるモブキャラの発言ひとつにしても、どうしてそのようなことを言うのかに読者が理由を見出せなければ、とたんにご都合主義展開となります。
まぁ、そのへんはどんな層を狙った物語を作るかっていうのによっても匙加減はあると思います。
Ⅲ 着地点を決める
ストーリーをどのように終わらせるつもりでいるのかを、常に留めておく必要があります。
向かう先がわからなくなると、物語がダレるからです。
キャラクターたちのモチベーションも、もはやどうやって維持されているのかわからなくなってきます。
一話完結型の話にしても、大きな目標であったり目指す方向を少しずつチラつかせておかないと、どんどんと延命措置みたいになって終わることもなきにしもあらず、ということ。
それでも当初の予定どおりに進むことなんて、ほんとにありませんけどね。笑
Ⅳ 伏線は書き留めておく
物語を綺麗に終わらせることができるかは、マジでこれに尽きます。
伏線の前借りは、ほんとうに危険であり、過去の自分を恨むことになるのでやめましょう。
確かに、そのときはかっこよくなるけど、いずれは未来の自分に降りかかってきて伏線返済の借金地獄と化すでしょう。
ご利用は計画的に。
Ⅴ 独自のインスピレーション源をもつ
これけっこうオリジナリティのある部分じゃないかなぁと思います。
私は、物語にしてもブログの記事にしても、ネタ切れ状態というのになったことがなくて。
というのも、インスピレーション源を持っているからじゃないかなと思います。
小説を書いているときは、いつもその場面に合ったBGMを流しています。
歌詞や世界観があると引っ張られるので、かならずクラシック音楽です。
どの場面で何を聴いたのか書いていきたいくらいなんですけど、そこは秘伝の調味料ですから、想像にお任せしますということで。
そして、情景のイメージはだいたい西洋美術の絵から想像を膨らませています。
神話なんかはモチーフの宝庫とよくいわれますが、そういうものに触れるのもいいことだと思います。
著作権切れてますからね~笑
注意点としては、なにかのモチーフをパッチワークするにしても、センスがものをいう点です( ;∀;)
神話モチーフは、イタい作品になりうる、恐ろしい諸刃の剣です。
言語もきちんと踏まえておかないと、統一感が出なかったり…
そのあたりはこだわりすぎてはきりがないので、結局どのレベルで納得させるかという話になります。
おわりに
いろいろと書きましたが、難しく考えすぎると、肝心の本当に描きたいことが書けなくなるのでほどほどにしましょう。
要するに、完結するのが大事なんです。
プロアマ問わず創作活動家としてのマナーのひとつとも言えるでしょう。
そして、長続きするコツは、なにより書きたいものを第一に据えて書くこと、これにつきます。
書きたい場面を思いつくままノートに書いておいて、そのシーンを書くために、物語を進めるのです!
(これは友人から教えてもらいました)
自分にとって、思ってもないことについて書くことは、大変な苦行であり、それはもはや不幸であります。
とにかく書き手が一番、その作品を愛しましょう。
それでは皆様、よき創作ライフを!
いってらっしゃいませ~!
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!(^^♪