天使のはしごを見ました。
学術用語では、薄明光線。
英語では、Angel's ladder(エンジェル・ラダー)。
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ヤコブの梯子ともいうようです。
旧約聖書創世記。
ヤコブが夢を見るんですよね。
雲の切れ目から光が地に伸び、天使が登ったり降りたり。
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レンブラント光線という表現もあるそうです。
17世紀オランダのバロック絵画の画家。
レンブラント・ファン・レイン。
光の画家、光の魔術師と呼ばれています。
彼は、好んでこの光の様子を描きました。
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宮沢賢治も、『告別』という詩でこの光について書いています。
(以下、抜粋)
よくきいてくれ
ひとりのやさしい娘をおもふやうになるそのとき
おまへに無数の影と光の像があらはれる
おまへはそれを音にするのだ
(中略)
もしも楽器がなかったら
いゝかおまへはおれの弟子なのだ
ちからのかぎり
そらいっぱいの
光でできたパイプオルガンを弾くがいゝ
光でできたパイプオルガンですって、なんだか荘厳です!
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今日は先日息を引き取った猫さんが、お空に昇りました。
春に亡くなったうちの犬が、天使になって光のはしごを降りてきてくれたのかもしれません。
道案内よろしくね、と心のなかでお願いしておきました。
不思議なめぐり合わせってあるんですよね。
昨日は、悪い天気だったのにこんなに晴れちゃいました。
そして、今日は私が本当にたまたま発作的に入れた有給の日でした。
一ヶ月も前に、適当に取った休み。
先輩に、代わりに代理出勤してもらってまで取った予定のなかった休日。
ほんと、不思議です。
お見送りできて良かったです。
また会う日まで。