印象をただよう告解部屋

キラリと思い浮かんだことあれこれ

またいつか、健康の素晴らしさを忘れるのだろう

腫瘍を取るのに入院した

良性なので予想通り手術自体は大したことなかった

心配なく手術を成功させてくださった

医師の方と看護士の方に感謝の気持ちでいっぱいだ

 

だが

病室で同室になった、

がん患者の女性の葛藤に胸を締め付けられる思いで過ごした病院生活だった

 

家族や友人の前での強いおばあちゃん像は、

一人になるたびに脆く崩れてしまう強がりだった

 

翌日には退院し、三日後には出勤を控える私まで、もらい泣きするほど辛かった

どれほどの苦しみだろうか

 

これから始まる抗がん剤の治療は、気が遠くなるほど長い、副作用との闘いとなるという

 

私も麻酔が切れた頃、激痛があり、

ナースコールを押したが、

自分の痛みくらい、どうでもよくなるくらい

心が辛かった

 

どんな言葉をかけられようが、

結局いつでも向き合うのは

自分自身であると

痛感する

 

この痛みを忘れないために書き残しておく

 

誰にもいずれ訪れる闘いのとき

自分に負けないために

何を積み重ねていけばいいのだろう?

 

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