印象をただよう告解部屋

キラリと思い浮かんだことあれこれ

夜は短し歩けよ乙女、そんな時代もありましょう

森見登美彦さんの『夜は短し歩けよ乙女』読みました。

以前から友人におすすめしてもらっていたのをようやくです。

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懐かしかったです。

私自身、京都の大学生だったので、まさにそのころを思い返しました。

同じ学部の友達や、サークル仲間なんかとしょっちゅうその界隈で飲んでいたもので。



授業やサークルの練習が終わったあと、タクシーなんかでお店に駆け付けるのは、何にもまして楽しかったものです。。

どこまで続くのか無数の赤提灯。
往来の笑い声。雑踏。

祇園祭のシーズンには、お囃子。笛の音。天高くそびえる豪奢な鉾たち。

露店が出ていて、ラムネや缶ビールが並びます。



それを横目に、裏路地を抜けるのです。

赤や藍の浴衣に、うちわを手にした紳士淑女のあいだを縫って、目的のお店を目指します。

私はわりと人混みがすきなので、雑踏の一部となって、夢見心地で歩いていたものです。

人の波にゆるやかに押されて、歩かされるあの感覚。

通勤ラッシュ以外では、もうしばらく味わっておりません。


木屋町高瀬川に沿って歩くと、キャッチのお兄さんたちがどこからわいてきたのだか、しれっと並走してきます。


相手の気分よくキャッチを適当にあしらうのプロってるとよく褒められました。

女友達だけのときは、いつも彼氏役なんですよね。。

ま、一説によると私はヤンキーらしいので。
(ギャルじゃなくて今時、ヤンキーって表現が珍妙だこと)


0時を過ぎたあのあたりは、しっかり無法地帯なのですよ。

颯爽と駆け抜けるが吉。

先斗町まで行くと、一気に格式高い雰囲気になります。

お座敷とか、一見さんお断り、みたいなお店もあるんだろうなと思います。

風情たっぷり。京の町屋。

ネオンの代わりに、行燈に提灯が連なる、妖しい夜の街。



バーに行くと、お酒の種類に圧倒されます。

しかしまぁ、安定のカクテルしか頼みません。

一度、白ワインに足を取られたことがあるので、もう飲まないと決めています。


終電を逃したら、そこかしこに点在するジャンカラが駆け込み寺でございます。

始発の時間が来たら、朝日を浴びながら、三条大橋へ向かって歩きます。

このときの清々しさと言ったら。←どこぞの阿呆でしょうか。

朝の空気は冷たく、清浄な気とでもいいましょうか。

そんなものが八坂神社から流れ出でて、鴨川の周辺を満たしているのです。


商店街はシャッター通りとなり、朝帰りの人と早い通勤者の方たちが、ときおりまばらに通りすぎてゆきます。

それも、すぐに濃霧のなかに消えてしまいます。


寺や神社が街の風景に自然と溶け込んでいます。

早朝のおつとめに、竹ぼうきで掃きそうじをする人。威勢よく柄杓で水をまく人。


今はとにかく、この眠りに打ち勝ち、無事家につかねばなりません。

橋の欄干からひょいと覗き見ますが、鴨川に等間隔で座る人々は、さすがに朝にはいないことがわかります。



はてさて、それから時は過ぎ。

みな就職して、ときおり夜勤などやり始めてからは、さらに悪い方向に荒れたのでございます。

みんな日付を越えるということに抵抗がなくなり、決まって朝までコース。

ボーリングやら、カラオケやら、誰かの家で桃鉄したり。

大学生の頃よりも、趣がなくなってはいまいか?


コロナで飲みに行かなくなって、いい意味でそれらの悪習を断ち切れたと思います。

蟲のように脊髄反射で飲みを受けるものだから、交際費も馬鹿にならなかったのでございます。



それ以来、お酒まったく飲まなくなり、完全に抜けてしまいました。

人と飲んでお喋りするのが好きだったのだと思います。


そんな矢先に、リモート飲みしようと会社の同期から連絡がありました。

一時期、流行ったけどすっかりやらなくなったねぇと。

職場のズーム会議みたいで、逆にオモチロいかもしれません。

話が被ってしまったり、逆にだんまりになってしまったりを繰り返し、缶のお酒をちびちびとやることでしょう。




今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!(^^♪

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