印象をただよう告解部屋

キラリと思い浮かんだことあれこれ

星の王子さまを探しにー箱根 星の王子さまミュージアム閉園に寄せてー

むかし、むかし、小さな王子さまがいました。

王子さまは、自分よりわずかに大きいだけの星に住んでいて、

そして、友だちを欲しがっていました。


かねてより訪れたいと願っていた箱根にある「星の王子さまミュージアム」。

1999年に開園した当ミュージアム、2023年3月31日をもって閉園するというのを知りました。

だから、急いで、、

お友達と行ってきました。

星の王子さまに会いに、箱根へ。

門では、さっそくトリコロールの旗が出迎えてくれます。

胸が高鳴りました。

サン=テグジュペリの物語の世界が石畳の上に広がっています。



どうしてもっと早く来なかったのでしょうか。

こんなに素敵な空間があったなんて…!

故郷、小惑星B612に立つ王子さま。

火山と、バオバブの木と、一輪のバラがある星です。

12月ということで、星々を彷彿とさせるクリスマスツリーが飾られていました。

後ろには、星の王子さまの作中に出てくるおかしな星の人々の壁画が。

きらきらしていて、心を尽くした温かい展示の数々が心に沁みました。


お庭はフランスの幾何学式庭園です。


こちらは王様通り。

作者であるサン=テグジュペリの生まれた1900年代のリヨンの街並みが再現されています。



こちらはサン=モーリス・ド・レマンス城を再現した建物。

サン=テグジュペリが幼少期を過ごした、リヨンに実在するお城だそう。


園内のいたるところに、作中のモチーフが隠れています。



ゾウをのみこんだウワバミ(大蛇)も発見。

他にもたくさん。


何より、展示が素晴らしかった。

こちらより、展示ホールに入ります。

ホール内は、撮影不可の場所が多かったので、目に焼き付けました。

作者であるサン=テグジュペリの生涯を年代順に追う、といった内容の展示でした。

航空会社の郵便飛行士であった氏が、どんな冒険を経て、数々の作品を生み出したのか。

さて今、こうして夜警のように、夜の真っただ中にいて、彼は、夜がみせている、あの呼びかけ、あの灯、あの不安、あれが人間の生活だと知るのだった。ー『夜間飛行』より

そこには、度重なる生命の危機と、世界大戦の暗い影がつきまといます。

第二次世界大戦末期、彼は偵察機の搭乗員として出撃したまま、帰りませんでした。

展示にあった、星の王子さまのラフスケッチには、ナチス爆撃機を悪魔として描き添えたものがありました。



当時敗戦国であったフランスを心の底では愛していた氏は、

作中の「一輪のバラ」にその寓意を込めていたのだと、キャプションに書かれていました。

別れることになってもなお、気持ちの離れることのできない王子さまの大事なバラは、

奔放で美しい妻のコンスエロであり、祖国フランスへの想いだったのだと知りました。



世界大戦の虚しく陰鬱な時代背景を通して、世界的名著が生まれたことがわかる、素晴らしい展示でした。

良質な物語は、非凡で理不尽な体験から生まれるのかもなぁと、そのようなことを友人と、ぽつぽつ話しました。


彼の作品は、当時敵国であったドイツにもファンがいたのです。

のちに、サン=テグジュペリ偵察機を撃墜したことが明らかになったドイツ軍のパイロットは、「もしサン=テグジュペリだと知っていたら、絶対に撃たなかった。サン=テグジュペリは好きな作家の一人だった」

と、『ラ・プロヴァンス(電子版)』に証言し、悔やんだと言います。


やはり、どこの国であれ、どのような理由があれど、戦争は虚しいです。



おなかがすいたので、園内のカフェに入りました。

南フランスの雰囲気たっぷりの内装。

メニューは、すべて「星の王子さま」にちなんだものです。

お友達と、たくさん頼んでしまいました。

マグカップにまで可愛いデザインがされているんですよ!

これらの食器は、ミュージアムショップで購入できます。


そして、こちらが購入品です。

ブックカバーがお気に入りです。

他にも、可愛らしく素敵なグッズがたくさんでした。


来年3月の閉園までにもう一度、行きたいです。

しかし、初めて訪問した箱根という地はなかなか山深いところにあり、想像より大変な旅でした。

その後、怖いくらいの濃霧がかかり、帰りの山中のバスではものすごく緊張しました。

霧のむこうのふしぎな町」のお話のように、帰ってこれないかもと思いました笑



今回の箱根旅の全貌は、またの機会に。


ありがとう、星の王子さまミュージアム

世界で唯一の星の王子さまをメインとしたミュージアムなのに、とても惜しいです。

楽しい思い出をありがとうございました。


私のブログの原点回帰のような、素敵な旅でした。

ブログ開設後、初めて書いたブログが、星の王子さまのお話だったのですよ(^^)

lavandula-pinnata.hatenablog.com




今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!(^^♪
PVアクセスランキング にほんブログ村


スポンサードリンク
プライバシーポリシー