おはようございます、Clariceです。
久々にどうしても読みたい本が見つかりました。
しかし、専門書ゆえ本自体が分厚く高額なので図書館で借りることに。
図書館を利用するのなんて大学以来です。
市内の図書館という図書館の情報はすべて把握していました。
今更ですが予約や取り寄せができるのって、便利ですね。
図書館とはまことによくできた公共サービスです。
緊急事態宣言の影響で、施設内で本は選べないそうです。
予約と受け取りのみの営業だそうなので、さっそく市の図書館サイトにとびました。
ログインパスワードさえも懐かしい。
すると、なにやら予約かごに多数の書籍名がまだ入っているではないですか。(予約確定はされていません)
なにやら卒論研究の迷走具合がよみがえってきました。
『ロマン派の音楽派たち』『100語でわかるロマン主義』『世界の文学19世紀』『プーシキン』『ヨハンシュトラウス』『ジプシー』etc…
懐かしい(^ω^)
ゼミ発表のたびに、震えてたなぁ。笑
歴史学科生って、批判力がないとやっていけないんですよ。
「ここ、矛盾してませんか?」「このソースはなんですか」「一次史料不足ではありませんか」「この史料は信憑性に欠けるので、適さないですよ」「原典はあたりましたか」「ここの訳、本当にあってますか」「スペルがおかしいです」
「史料を用いる際、様々な面からその正当性、妥当性を検討すること」です。
これだけの質疑応答の嵐にさらされていたら、正気の人間ではやってられないです。
マイク片手に資料を提示して、あとは論破です。
大人しい女の子は可哀そうだったなぁ。。(´・ω・)
なんせ一番厄介な「攻撃的物知り歴史おじさん」気質の学生もうじゃうじゃいたからなぁ。。
大学と言う倫理や常識そっちのけの無法地帯よ。
教授に「あなたは日本語の文章が書けていない」と指摘されたときは、衝撃を受けましたね。SVOがないと。
大学に入るまで、文章が書けるほうだと勘違いしていたので、あれは響きました。
その教授のことは今でも尊敬していて、感謝しています。
民間企業に就職してからビジネス文章のテンプレ思考になって、今では確実に退化の一途をたどっているのですがね。。
まぁでも、あの頃のストレスに比べたら(もちろん楽しかったが)社会人も気楽で悪くないです。
当時は、「私は今、なんのために中世ドイツの教会史料なんて読解してるのか」という宇宙に取り残されたような孤独にさいなまれながら、ひたすら翻訳するわけです。
史料演習では、翻訳してきて一人ずつその訳を朗読です。
魔女狩りで処刑されるまでのある母親の日記を何週間にもわたって読んだことも。
何の罪もない家庭持ちの女性が隣人から密告されて、ひっとらえられて、拷問。爪はぎに、逆さづりに、水攻めです。
教室のあの地獄のような空気よ。
感情移入していたら、絶対病みます。
もう完全に感覚がちがうんですよ。時代も国も隔てているわけですから。
あと、ラテン語なんぞ、意味不明です。
やはり、歴史好きや物書きを仕事にしてたら、病んでいたと思う笑
私は、趣味程度にブログで歴史の記事を書いたり、小説投稿サイトにのんびり小説をあげているほうが性に合っていると思うんです。
最後に、長編シリーズの歴史記事です。大学時代の研究の欠片です。
◇ジプシーの歴史とイメージ形成をたどる試み #1 どうしてジプシーは謎多き民族と呼ばれるのか - 印象をただよう告解部屋
◇ジプシーの歴史とイメージ形成をたどる試み #2 ジプシーの起源について - 印象をただよう告解部屋
◇ジプシーの歴史とイメージ形成をたどる試み #3 ロマン主義的に脚色されたジプシー像の流行 - 印象をただよう告解部屋
◇ジプシーの歴史とイメージ形成をたどる試み #4 ジプシー音楽とは何か - 印象をただよう告解部屋
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!(^^♪