歴史
ドイツ、ヴュルツブルク生まれの詩人、マックス・ダウテンダイ Max Dauthendey(1869-1918)をご存じですか。 私が、最近知ってから、大好きになった詩人です。代表作は『紫外線』(1893)。 神秘的な東洋風の詩を多く残し、第一次大戦中、旅先のジャワでマラ…
舞台は、退廃に彩られた19世紀末のロンドン。病弱な青年だったビアズリーはイギリスの代表的作家で男色家のワイルドに見いだされ、『サロメ』の挿絵で一躍有名画家になった。二人の関係はビアズリーの姉やワイルドの同姓の恋人を巻き込み、四巴の愛憎関係に……
『蜜蜂と遠雷』、エッセイ『土曜日は灰色の馬』に続き、3冊目を読了。『蜜蜂と遠雷』とエッセイでお腹一杯になったので、著者の他作品はしばらく期間を空けようかと考えていたが、縁あって手元に届いたので読むことに。 恩田陸『光の帝国 常野物語』集英社(…
今回は、「世界の七不思議」というワードに胸を高鳴らせていたあの頃の気持ちになって書きたい。ギザの大ピラミッド バビロンの空中庭園 エフェソスのアルテミス神殿 オリンピアのゼウス像 ハリカルナッソスのマウソロス霊廟 ロドス島の巨像 アレクサンドリ…
はじめに 西洋人にとってのオリエンタリズム 中世 近世・近代 ファンタジーとして おわりに はじめに なぜ人はアラビアンな世界に惹かれるのか?ディズニー映画『アラジン』もウィル・スミス主演で実写化を果たし、大人気だった。 音楽、情景描写、衣装、ど…
はじめに 下積み時代 生活の激変 晩年 おわりに 参考文献 はじめに 「印象派」と呼ばれる画家たちの色彩豊かな絵画は、日本人にとって馴染みが深く、最も人気の高い絵なのではないでしょうか。 以前、クロード・モネの「印象・日の出」を目玉作品とした巡回…
はじめに ヨーロッパ中世的な組織としての宗教団体 聖書のモチーフ 邪神信仰 おわりに はじめに 私は世界観が作り込まれているゲームが好きだ。そのなかでもドラゴンクエストには、小さい頃から沢山の気付きと感動をもらった。 本格的に世界史、宗教学などに…
冬のあいだ眠り続ける宿命をもつたち。ある冬の日、一人眠りから覚めてしまった少女がであったのは、「定め」を忘れたゴーストでー『閑日』/ 秋、冬眠者の冬の館の棟開きの日。人形を届けにきた荷運びと使用人、冬眠者、ゴーストが絡み合い、引き起こされた…
デンマークの作家・アンデルセンの『絵のない絵本』という作品を知っているだろうか 1839年に初版が刊行され、幾度か物語が足されながら、最終的には33話が収録された 簡単なあらすじはこうだ 貧しく孤独な絵描きの青年の部屋に、月が夜な夜な光を差し込み、…
大学では西洋史を専攻していた 中学時代からミュージカルや映画、 ピアノ教室を通じて好きになったクラシック音楽の影響で ヨーロッパへの憧れが膨れ上がったことがきっかけ あとは漫画や、ゲーム、アニメの 中世ファンタジーな世界観が好きだったことだ 学…
『水の戯れ』、『雨の庭』 水の流れを想起させる音楽を聴くと心が安らぐ 前者の作曲者は、 亡き王女のためのパヴァーヌでお馴染みのラヴェル 後者は月の光のドビュッシーだ どちらも淡くて優しい色味の水彩画を思わせる曲が多い キラキラと光る水しぶきを思…
ファムファタールとは 運命の女性、男を破滅させる魔性の女性 のことを指す この言葉で、よく連想されるのは 新約聖書に記されるヘロディアの娘こと サロメであろう 色とりどりのベールをまとった魅惑的な舞いを披露し、洗礼者ヨハネの首を所望した女性 その…